総入れ歯の機能性と審美性のバランス
[2016.10.19]総入れ歯は通常写真のようにきれいに並べます。
しかし、今回紹介するように下に自分の歯が数多く残っている場合、むずかしくなってきます。
かみ合わせを重視して考えると、残っている下の歯並びを基準に上の入れ歯の並びを決めます。
下の歯並びがきれいであれば、上の入れ歯の歯並びをきれいにできます。
しかし、今回紹介する方は写真のように下の歯並びが良くありません。
機能性を重視するために、上に歯も並べてみます。歯が抜ける前はこんな歯並びだったはずです。
次に審美性を重視すると、下の写真のように噛んでいるようで噛んでいません。
噛んでいないということは、おいしく食事がとれないということになります。
もし機能性と審美性の両方を求めるとしたら、下の歯を矯正治療をしなければいけません。
しかし、この患者さんは矯正治療を求めません。
上だけの総入れ歯は機能性と審美性のバランスがむずかしいのです。
症状、状況により患者様のご希望に合わせて対応いたしますので、お気軽にご相談ください。